ジャズの歴史~前編~
自分の知りたいことと書きたいことが一致しているのはジャズな気がしてきたので、ジャズについてもっと記事を書いていこうと思います。私はジャズがどんな感じの音楽かということは知っていますが、その歴史はあまり詳しく知らないので自分のためにも皆さんのためにも調べて書いていきます。
アフリカからの影響
ジャズの起源はアフリカから北アメリカへの奴隷貿易によります。1803年にフランスがルイジアナをアメリカに売却してから、アングロやアフリカ系アメリカ人がルイジアナの南部にあるニューオーリンズに多く移ってきました。プロテスタントの植民地ではアフリカの言語、伝統、音楽を抑圧していましたが、ことルイジアナのクレオール(ルイジアナ植民地住人の子孫)は抑圧されずに済みました。そのためルイジアナではアフリカの文化が残りました。1800年初めごろからルイジアナのダウンタウンのトレメ地方にある、コンゴスクエアという広場で毎週日曜日にアフリカ系の音楽や踊りを行う祭りが開かれました。
Congo Square Engraving by E. W. Kemble
コンゴスクエアはニューオーリンズの音楽の中心となり、ミシシッピ川を渡ってシカゴなどの音楽都市にその音楽は流れていきました。しかし1840年以降、国会議員は奴隷の集会を厳しく非難し、日曜日の集会はなくなりました。それでも、その伝統的な音楽は残り続けました。
ニューオーリンズのブラスバンド
南北戦争でニューオーリンズは早い時期から連合軍に占領されていたので、建築物などの文化は保存されました。そのこともあり、音楽的伝統も残りました。その戦争の復興の過程で、ニューオーリンズでは1860年代から1870年代にかけてブラスバンドが結成されました。1880年代にはコンガスクエアが再び人気になりました。ブラスバンドが公演に利用していたからです。その当時流行していたのがラグタイムという音楽です。有名なものではエンターテイナーがありますね。
Ragtime Piano : SCOTT JOPLIN . " The Entertainer " (1902)
ラグタイムの特徴の裏拍が強調されるところは、ジャズにも引き継がれていますね。
また、このラグタイムをニューオーリンズ・スタイルというジャズの原型に発展させた人が、バディボールデンであると言われています。
わりともうジャズに近いですよね。
さて、今回は疲れたのでこのあたりで区切って次回に現代までのジャズの歴史を書こうと思います。
参考文献
U.S. National Park Service Louisiana